NAW / BUSINESS 05
IMAGE: AI生成ビジュアル
BUSINESS / BUSINESS
CognitionがシリーズEで20億ドル超を調達、評価額480億ドルに — Devinの導入拡大で実行収益は年換算9億ドル近くへ
AIコーディングのCognitionは2026年9月8日、Andreessen HorowitzとAccelが主導するシリーズEで20億ドル超を調達し、評価額480億ドルになったと発表した。5月の前回ラウンド以降、実行収益(ラン・レート)は4.92億ドルから9億ドル近くに成長したという。Devin Auto-TriageやSecurity Swarm、Automationsなど、指示待ちではなく能動的に動く機能を前面に打ち出している。
Cognitionは2026年9月8日、シリーズEラウンドで20億ドル超を調達し、評価額が480億ドルになったと発表した。新規投資家のAndreessen HorowitzとAccelが主導し、既存投資家のFounders Fund、General Catalyst、Avenirなどが参加した。5月の前回ラウンド以降、実行収益(ラン・レート)は4.92億ドルから9億ドル近くに成長したという(いずれも同社の公表値)。以下、公式発表の一次情報に絞って整理する。
調達の概要 — 20億ドル超・評価額480億ドル、a16zとAccelが主導
- 規模と評価額: シリーズEで20億ドル超を調達し、評価額は480億ドルになったと発表。前回(5月)のラウンドから約4か月での追加調達となる。
- 主導: 新規投資家のAndreessen HorowitzとAccelが主導した。
- 既存投資家の参加: Founders Fund、General Catalyst、Avenirが参加した。
- その他の参加投資家: Benchmark、Bessemer、Kleiner Perkins、Greylock、Lightspeed、Altimeter、Bond Capital、Meritech、T. Rowe Price、DSTなど多数が参加したと公表している。
- 成長の主張(同社公表値): 実行収益は5月時点の4.92億ドルから9億ドル近くに拡大。Devinが企業のソフトウェア開発に不可欠な存在になりつつあり、顧客が急速に利用を拡大していると説明している。収益・評価額の数値は同社の自己申告であり、独立した検証は付されていない点に留意が必要だ。
顧客と新機能 — 能動的に動くDevinへ
- 導入先の例(同社公表): NVIDIA(チップ設計)、GE Aerospace(航空)、Citi(金融)、Mercedes-Benz(自動車)、Modal(AIインフラ)など、各業界の大手企業で活用されているという。
- Devin Auto-Triage: 障害対応の一次調査を担い、インシデントの切り分けに先回りして着手できるとしている。
- Devin Security Swarm: 脆弱性を発見し、トリアージ(優先度付け・振り分け)を行うとしている。
- Devin Automations: チャットを都度開かなくても、Slack、GitHub、Linearなどのイベントを起点に作業を開始できるようチームが設定できるとしている。
- 方向性: エージェントは既定で能動的(proactive)になり、ソフトウェアは自ら改善し、計算リソースの配分も影響の大きい用途へ自律的に振り向けられる——という「自律走行するソフトウェアの時代」の到来を掲げている。人間のエンジニアは目標と優先順位を設定するアーキテクトの役割に移る、という見立てだ。
戦略 — 特定モデルに縛られない「独立系エージェント・ラボ」
- 独立系エージェント・ラボ: 顧客を単一プロバイダーに縛らず、自社モデルを含む最適なモデルを選択・組み合わせられると説明している。
- 顧客密着: 企業のシステムや業務プロセスへの深い理解が必要だとして、顧客と並走する体制を強調。過去1年でWashington D.C.、東京、シンガポール、ロンドン、サンパウロ、マドリードにオフィスを開設し、San Francisco、New York、Austinの拠点に加えたという。
- 創業の位置づけ: 2024年創業。「世界のソフトウェア需要は構築能力を大きく上回っており、エンジニアが設計者として指示し、エージェント群に実行を委ねる」ことで構築能力を拡張する、という構想を掲げている。